こんなに違う!イギリスの義務教育

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こんにちは!
まみです。

まみ
まみ

子どもが少し大きくなると、どんな教育がいいかな?と気になりますよね。

海外の教育どんなのかな?知りたい!
と思ってもなかなか情報が見つからず…。

せっかくなのでイギリスの義務教育について調べてみました!

UK政府の公式HPや、JICAの資料を基にしていますが、

改善点・不足点などありましたらご指摘ください。)

こんな人におすすめ!

・イギリスの義務教育について知りたい

・海外の教育について知りたい

イギリスは4つの国(イングランド・スコットランド・ウェールズ・北アイルランド)から成り立っていますが、ここでは特にイングランドについてまとめています。


「4つの国とは…?!」
と思った方はこちらをどうぞ!

義務教育の概要

期間 :5歳~18歳
*イングランド以外の3国では16歳まで。

5~11歳は「プライマリースクール」
12~16歳は「セカンダリースクール」で、無料で教育を受けることができます。
16歳(セカンダリースクール卒業後)で受けるGSCE試験によってその後の進路が決まります。
(セカンダリースクール卒業後の進路については記事後半に記載。)

GSCE試験とは?

16歳で受ける全国統一試験。
この試験の結果によって、その後の進学や就職が決まるのでとても重要

学校の種類 :公立・私立・ホームスクーリング

教育を受けられる場所は大きく、公立学校・私立学校・家庭に分けられます。
イギリスでは「教育義務」はありますが、子供を学校に行かせる「就学義務」はありません。
そのため、学校に行かずに家庭で学習するホームスクーリングも認められています。

何を学ぶの?

学校で習う科目は、
ナショナルカリキュラム(指導要領)に沿った必修科目その他の科目があります。

【ナショナルカリキュラムに沿った必修科目】

英語・数学・科学・歴史・地理・音楽・体育・外国語
デザイン&テクノロジー・アート&デザイン・コンピューティング・シティズンシップ

【その他の科目】

宗教教育(Religious Education)
PSHE(Personal,Social,health and Economic Education)など

学ぶ内容は、「キーステージ(key stage)」ごとに決まっています。

キーステージとは?

年齢別の段階を表します。
日本では、1年ごとに教育内容などが決まっていますが、
イギリスでは、2~3年のキーステージごとに決まっています。

対応表

この科目なに?!

見慣れない科目がありますよね!
3つの科目について、内容を調べてみました!

●シティズンシップ教育

●宗教教育(Religious Education)

●PSHE(Personal, social, health and economic education)

シティズンシップ教育(Citizenship Education)

市民教育と呼ばれ、社会に自主的に参加できるようになるための教育をします。
(日本の公民に近いイメージ)

輪になってディスカッションを行うサークルタイムや、模擬裁判などの活動があります。

宗教教育(Religious Education)

ステンドグラス

日本では全くなじみがない科目ですよね。

イギリスは移民も多く、異なる文化的背景を持った人が一緒に暮らしています。
文化がちがえばルールも違うもの。

宗教教育(RE)は、様々な文化を持った人がお互いに理解しあい、共生するための大切な科目となっています。

こどもまなび☆らぼさんのREの説明が分かりやすかったので引用させてただきます。

自分の家庭のものとは異なる文化はどうしてもわかりにくいものですから、イギリスの小学校や中学校では、RE(Religious Education「宗教学」)が必須となっています。

必ずしも信じるために学ぶのではなく、不必要な摩擦をさけ、お互いを尊重するために学ぶのです。グローバル化が進み、様々な人々が肩を並べて暮らす現代社会を生きるための基礎素養だと考えられているとも言えるでしょう。

REの時間は、地方自治体ごとに、何を教えるのかが変わりますが、多くの場合、子供達にとっては日々の生活に密着した情報を学ぶ時間でもあります。

「イスラムの人たちは豚肉を食べないから、お弁当のベーコンサンドイッチをあげちゃだめですよ

「シク教徒の男の子たちは髪の毛を神様からもらった大切なものであると考えているから、学校でふざけてでもターバンをとろうとしちゃいけませんよ

このように、REの時間は、まさに「自分にとってはふつう」のことが、同じクラスで勉強するお友達にとっては「ふつう」ではないのかもしれない、ということを、学ぶ時間でもあるのです

こどもまなび☆らぼさんのHP

PSHE(Personal, social, health and economic education)

道徳・健康・性など、子供たちが周りの人と幸せな関係を築いていくためのスキルを学ぶ科目です。

Chiik(チーク)マガジンさんのPHSEの説明がわかりやすかったので引用させていただきます。

道徳よりももっと幅広い内容を学ぶ科目で、たとえば「自分を清潔に保つことの大切さ」「良い友達とは」などから始まり、英国的価値観(ブリティッシュバリューズ、イギリスで盛んな「チャリティー活動」についても学びます。

Chiik(チーク)マガジンさんのHP

卒業後の進路は?

イングランドでは18歳までが義務教育となります。
そのため、16歳でセカンダリースクール卒業後も2年間は教育を受ける必要があります。

セカンダリースクール卒業後の進路は大きく3つとなります。

●sixform(大学へ進学するために必要な2年の教育過程)を受ける

●Further Education college(専門学校)に行く

●職業訓練として見習いでの就業を始める

終わりに

いかがでしたでしょうか。

まみ
まみ
 

私は、宗教教育(RE)を受けてみたいな~と思いました!
ぴーちゃんと一緒に絵本をよんだりしながら「色々な文化があるんだね」
って勉強していこうかな。

本サイトでは、ほかにもイギリスに関する情報子育てお役立ち情報をまとめていく予定です。
よろしければぜひご覧になってください。