この中に、ドキっとする言葉はありますか?
・遊びも、楽しく「有意義」な知育プログラム
・子供は、遊びの創造者から消費者へ
・子供を優秀に育てることが自分の価値にもつながる
・非認知能力の開発にも、「子供の発達を促し将来高く売れる人間を作ろう」
という大人の思惑が見え隠れする
何を隠そう、私はギクッとなる言葉が多かったです(笑)
そこで、実際に本を読んでみました!
この記事では、簡単な本の内容紹介と私の感想をお伝えしたいと思います!
内容紹介(ネタばれあり)
子どもの商品化・教育虐待とは?
子どもの将来への不安は消えず、
稼げる仕事と稼げない仕事の格差はどんどん広がっています。
稼げる仕事に就くためには、様々な能力が必要になります。
英語・論理思考・人付き合い・プログラミング… 必要なスキルはきりがありません。
親は「子供に幸せになってほしい」という一心で、
わが子を教室に通わせ、評価をし、将来必要なスキルを高めてあげようとします。
必要な能力を挙げそれに沿って教育をする様子を、
検査合格のチェックリストが決まっている商品を作る
ことに例え、子どもの商品化という言葉が使われていました。
また、わが子をより良い状況にしたいと思う中で商品化が起こり、
子どもの心に負担がかかる現象が教育虐待と定義されています。
教育虐待の原因
本全体を通して、
個人に原因があるのではなく、時代の変化に適応できていない社会全体
に原因があると主張されていました。
具体的に教育虐待が継続する10個の理由が挙げられています。
(その中で、私が特にギクっとした項目について、記事後半に記載。)
教育虐待を防止するには?
大きく2つの解決策が提示されていました。
1.子どもが子供らしくいられる「地域の遊び・交流の場」をつくる。
2.一部のお偉いさんだけではなく、女性や子供を含めた市民みんなが教育について考え、議論をする。
また、価値観の転換や人材育成についても防止策として触れられています。
以上、簡単な本の紹介でした!
伝えきれていない部分も多々あるので、気になる方は実際に読んでみてくださいね!
感想
本を通して、身に覚えがある言葉が多くヒヤリとしました。
特にドキリとした2つの言葉について、どうしてそう感じたのかを考えてみました。
代理戦争
やりすぎ教育が起きる原因の一つとして、代理戦争が挙げられています。
代理戦争
=女性が、子供を優秀に育てることで自分の価値を証明しようとすること
現在私は育休中で、
駐在に帯同するので更に2年は休職予定です。
休職をしている中で、働いていない罪悪感を感じることが多々ありました。
「女性も働く社会へ!」といわれる中で、
「何か」をしなくては、という気持ちになる人も多いのではないでしょうか。
「私は働いていない。何かをしなくちゃ。だから、子育てを頑張ろう!」
という考えになりやりすぎ教育をしてしまうかもしれない、と思って
ドキッとしたのだと思います。
自分のエゴが教育に入っていないか、定期的に振り返りたいですね。
停滞や失敗を無駄と考える価値観
この価値観も、やりすぎ教育の原因として挙げられていました。
多かれ少なかれ、同じような価値観を持っている人は多いのではないでしょうか。
自分自身、抜け出せていない自覚があります。
なぜこの価値観を持っているのか、抜け出せないのかを考えた時、2つの理由が思い当たりました。
一つ目は、社会の流れ。
仕事は効率が求められるし、家事も料理も「時短」テクであふれています。
「とにかく早く終わらせる」ことが良しとされている中では、
無駄を省こうという意識が出来上がるのは当然です。
「子育てだけはゆっくりと」なんて切り替えができるほど人間出来ていないですよね。笑
二つ目は、個人的な経験。
私は中学受験をしています。
受験が間違いだったとは思っていませんが、
受験勉強の中で停滞や失敗=無駄という価値感ができた部分はあると思います。
当時は毎週テストがあり、
成績が悪いと親や先生から、「どうしてだと思う?」と聞かれていました。
今なら「それが分かれば点数とってるわ!」と言い返しますが、
小学生だった私は何も答えられず、自分が責められているように感じていました。
点数が良いと自分が認められる気がして、成績を上げるために勉強しました。
受験ではテストの点数が全てです。
成績を上げようと必死になるなかで、理由よりも答えが大事!目標(点数)に結びつかないことは無駄!という意識が出来上がったのだと思います。
わが子(ぴーちゃん)のためにできること
さて、ここまで考えて思ったのが、
「ぴーちゃんにどんな教育をすればいいんだろう」ということ。
遅かれ早かれ受験はある。
学歴だけでないことは分かっているけれど、あるに越したことはない。
その時が来たら、「できるだけ良い学校に入ってほしい」と思うでしょう。
3日ぐらいぐるぐる考えました。
ぐるぐる、ぐるぐる。
ぐるぐる、ぐるぐる。
で、出た結論がこちら。
「なってみないとわかんない!」
結局、その場にならないとどうすればいいかなんて分かりません。
その時のぴーちゃんの様子を見ながら、どうしようか手探りで考えていくしかない。
もしかしたら、気づかないうちに教育虐待をしてしまうかもしれません。
だから、ぴーちゃんの周りにいる大人が私だけにならないように、
ぴーちゃんが全く年齢の異なるコミュニティを持てるようにしたいなと考えています。
例えば、おばあちゃんが習っている太極拳にぴーちゃんも連れて行ってもらうとか!
斜めの関係にいる大人を増やすことができればいいなぁと思っています。
終わりに
教育のバランスって難しいですね。
ぐるぐる考えて、結局結論はなにも出ませんでした。(笑)
ぴーちゃんがのびのびと成長できるように、私も成長しながらピーちゃんをサポートできたらいいな。
また、本書では「遊び」の大切さが再考されていることにも触れられていました。
誰もが遊べる養育環境を作るために、それができる大人が増えるように、
「プレイワーク」というイギリス発祥の専門分野があるそうです。
せっかくイギリスに行くので、プレイワークについても学んでいきたいと思いました!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
本サイトでは、ほかにもイギリスに関する情報や子育てお役立ち情報をまとめていく予定です。
よろしければぜひご覧になってください。